1)爆買いが注目されてその爆買いが減って百貨店売り上げが落ち込んだというニュースがありましたが、今注目されているのは爆買いが現金ではなく、アリペイというデビットカードで進んでおり、このアリペイの会員が中国では5億人に達したということですた。
2)中国の露店の販売までが現金ではなくスマホ決済で直ちに行われお金にさわらないでもあっという間に正確に決済されていきます。日本のニュースでは、この中国での急激な拡大を、①偽札の横行での現金への信頼度薄いこと②この決済情報が政府の情報として把握されるということに対し抵抗がないことといった解説がなされています。
3)日本よりはるかに速いスピードでこの新決済が広まるのはうれしいことですが
一方でBtoBビジネスでは、売掛金の回収に苦しんでおり通常のルートでの
販売をあきらめて通販の比率を高めるといった、最終消費者の決済信頼度の方がビジネスより高いといった逆転現象が続いています。いずれこうしたビジネス間決済にも何らかのシステムが持ち込まれかけ取で時間とコストを費やす現状は解消されるのかと期待します。
4)また貨物トラックの運用システムにも注目が集まっています。現在のところ中国の80%程度のトラックは自営業者のもので、配車はそれぞれでルートごとに荷物を集める不効率がありましたが、これを全国の荷物需要を取り込むと同時に配車状況がわかり、運賃の変化も分かるシステム運用会社の出現で急激に配車効率は高まり、運転手も収入が増えるという現象が見られます。日本でも構造的には同じだと思いますが、こうしたシステムの出現を期待したいものです。
5)ただこうしたシステムは全国物流が免許などの壁なしでできることが前提なのです。早い段階で発達した日本ではこの側面でかなりきつい規制があるようで、 社会主義国家の中国より日本の方が難しそうです。
シェア自転車の普及でも、こうした国や地方自治体の関与が意外と薄い
ため、様々な新ビジネスが進むには中国は向いている無人の荒野なのでしょうか。